Step3でサンダーフレアのダメージを取りこむ際に「地肌」パネルで取りこんだ関係で「道」パネルで取り込んだときと比べて異なる数値が出た。これは、地肌パネルに設定されているエレメント修正(風属性のユニットが乗ると本来の攻撃効果と防御効果が2ポイントずつ減った値になる。通常40点得られる補正値(攻撃効果)が2点減り38点しか得られない:参照)によるもので、思いのほか戦況を左右する。ここではその補正値との関連を調べることを目標とする。ここではサンダーフレアについて考えることにしよう。
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ここで画像を二つ用意したが、この二つの画像の場面での相違点はベアトリーチェの立ち位置が違うだけである。それ以外は晴天・アライメントL、使用魔法、天候抵抗の4つにおいて同等の条件である。前者は「道」パネル上で攻撃効果40、エレメント修正なしであるのに対して後者は「地肌」パネル上である。画面右下の値との関連を調べるために、これを変化させることの出来るデフ魔法があるのでそれを利用する。ここではデフハーネラの力を借りる。ただ、そのまま使ってしまうとジュヌーンの地形効果(今は風だから)も同時に変化してしまうため、彼のエレメントを炎に書き換える。その際に風RESが少し変動するので砂塵の弓を持たせることによって相殺を図る(「RESについて」参照)。そうすれば何度デフハーネラを使おうともジュヌーンの地形効果を据え置き、同時に風RESを95に保つことが出来るのだ。
地肌パネルというのは先述のように本来の攻撃効果が40であるが、風属性に対するエレメント修正が-2であり、最終的な攻撃効果は38と、2点違う点に注意する。この2点の違いがどのように関わってくるのかを考えるのである。
まず、この関係を調べるに先立ってセルの内容別に色分けされた表Eを表Bに倣って数値別に色分けしなおし(表H)、のちに表Cのように符号化(表I)する。同様に表Fから表Jおよび表Kを得る。但し、表の中心に位置する68を基準して1段階ごとに1点の差をつけるものとする。
表Hに現れる数値は大きい順に75、74、72、70、69、68、66、64、63の9種類で+5〜−3が対応しており、
(表H)サンダーフレア ALI L N C 晴天 66/63 68/64 69/66 曇天 68/64 69/66 70/68 少雨 69/66 70/68 72/69 雨天 70/68 72/69 74/70 豪雨 72/69 74/70 75/72
(表I)サンダーフレア ALI L N C 晴天 −1/−3 ±0/−2 +1/−1 曇天 ±0/−2 +1/−1 +2/±0 少雨 +1/−1 +2/±0 +3/+1 雨天 +2/±0 +3/+1 +4/+2 豪雨 +3/+1 +4/+2 +5/+3
(表J)地肌のサンダーフレア ALI L N C 晴天 63/59 64/61 66/63 曇天 64/61 66/63 68/64 少雨 66/63 68/64 69/66 雨天 68/64 69/66 70/68 豪雨 69/66 70/68 72/69
(表K)地肌のサンダーフレア ALI L N C 晴天 −3/−5 −2/−4 −1/−3 曇天 −2/−4 −1/−3 ±0/−2 少雨 −1/−3 ±0/−2 +1/−1 雨天 ±0/−2 +1/−1 +2/±0 豪雨 +1/−1 +2/±0 +3/+1
表Jに現れる数値は72、70、69、68、66、64、63、61、59の9種類でそれぞれ+3〜−5に対応する。
状況について再度確認しておこう。ベアトリーチェは風Lで地肌パネルの上からジュヌーンに向けてサンダーフレアを放つ。天候は快晴。画面右下の攻撃効果は+28を指しており、ダメージは表Jから63であった。ここからデフハーネラを使っていく。
この状態で再度画像を取り込む。
デフハーネラを1回使うごとに地形効果が3点ずつ上がる。それに伴いダメージも3段階上がることが確認できる。これにより魔法属性と天候の関係、天候抵抗など「目に見えない」変化と地形効果という「目に見える」変化の接点が見えてきた。天候抵抗は1段階変わるごとに地形効果2点分、天候とアライメントの関係は1段階ごとに1点分の変化があることがわかった。この違いがわかるとより効率的に魔法の術者を選んだりすることも出来るだろう。
ここまでで判ったこと(D) (D1)天候抵抗が1段階よくなることは地形効果が2点分あがることに相当する (D2)天候とアライメントの関係はアライメントが1段階変わるごとに、また天候が1段階変わることでそれぞれ地形効果が独立に1点ずつ変化する。 (D3)(C2)(C3)から(D2)の変化の様子は魔法の属性によって異なる。